スタッドレスタイヤの選び方 2025年版
最終更新:2025/9/27
当サイトのご利用ありがとうございます。
夏は猛暑、冬は大雪がこのごろの異常気象ですね。普段は雪が降らないところにも大雪が降ったりしますので、雪国ではなくてもスタッドレスタイヤは必需品になりつつあります。
雪道の走行は、できるだけスピードを抑えて、スタッドレスのグリップを感じながら走るのが最強の安全対策です。
このサイトでは、地域の雪の降り方に応じたスタッドレスタイヤをおすすめしようと考えています。
安いタイヤを探すコツは、ネットで見つけることだと思っていますので、ゆっくりとご覧ください。
2025年発表の新製品情報
ブリヂストンタイヤとヨコハマタイヤから新製品が出ました。
ブリヂストン ブリザック WZ-1
VRX3の後継商品と思います。
様々なシーンに対応できるタイヤ基盤技術ENLITEN(エンライトン)をスタッドレスに応用した新しいスタッドレス ブリザック WZ-1(ダブリュゼットワン)が出ました。
セダン、スポーツ、ミニバン、軽、コンパクト、SUVに対応したスタッドレスです。
サイズは13インチ〜22インチまで用意されています。
この絵はやや大げさですね。
公式サイトに動画が載っていますが、向上したのはわずかです。せいぜい10%ほどか。
VRXでは凍結路面はともかく、積雪路面はあまりグリップが良くなかったのですが、WZ-1のトレッド面のパターンを見ると、斜め方向の溝がたくさんあるので、確かに雪面のグリップも良さそうに見えますね。
北海道や東北地方北部のユーザーで、やはりブリザックでなければという方にはおすすめです。
ヨコハマ アイスガード8(iG80)
アイスガード7の後継商品です。
氷とゴムの接触点を大幅に拡大させる新開発のコンパウンドを用いて、おもに凍結路面での性能を向上させたモデルです。
セダン、クーペ、スポーツ、ミニバン、軽、コンパクト、SUVに対応したタイヤです。
サイズは14インチ〜19インチと21インチが用意されています。
この絵はまだ現実的に見えます。
私見ですが、積雪路はアイスガードの方がVRXより良かった記憶がありますが、トレッド面に横方向や斜め方向の溝が少なくなっているので、積雪路の性能がやや心配です。
ブリザックに似た性能でやや安く買えるスタッドレスを求めたい方におすすめです。
各メーカーの現行モデルをご紹介します。
ブリヂストン ブリザック VRX3 2021年登場
ブリヂストンタイヤのVRX3。
2021年7月15日発表。
VRX2の発表が2017年ですから4年ぶりの新製品でした。
適用車種:セダン、スポーツ、ミニバン、軽、コンパクト、SUV
北海道・北東北の主要5都市(札幌市、旭川市、青森市、盛岡市、秋田市)におけるブリザックの装着率は46.2%。これらの都市で20年連続で「装着率No.1のスタッドレスタイヤ」となっています。
北海道・札幌のタクシー装着率は69.5%(2020年2月の調査時)
ブリヂストンのスタッドレスタイヤを支える特許技術であるフレキシブル発泡ゴム。
VRX3のタイヤ画像を見ると、トレッドパターンが隙間なく詰まっている感じで、氷上は確かに良さそうです。反面、積雪路では一般的な性能だろうと思います。
楽天の価格例です。
(2024年9月現在)
検索品名:BLIZZAK VRX3 195/60R15 88Q
ブリジストン DM-V3 SUV向け
SUV向けのスタッドレスです。
ジムニーにも最適。
発売開始:2019年9月
楽天市場の参考価格。
(2024年9月現在)
検索品名:ブリヂストン ブリザック DM-V3 225/60R18 100Q
特許のアクティブ発泡ゴム2を採用。
「氷上ブレーキ9%短縮」、「ウェットブレーキ6%短縮」、「摩耗ライフ25%向上」となっています。
ブリザック バン・小型トラック用
バンや小型トラック用には次のラインナップがあります。
ヨコハマ アイスガード7(iG70)2021年登場
横浜ゴムの乗用車用「アイスガードセブン(iG70)」
2021年7月29日の発表です。
アイスガード6の発表が2017年ですから、4年ぶりの新製品でした。
適用車種:軽自動車、ミニバン、セダン・クーペ、スポーツカー、コンパクトカー、SUV
サイズは155/65R13 73Qから245/40R20 95Qの全89サイズ。価格はオープンプライス。
アイスガード セブンは、ヨコハマスタッドレスタイヤの誕生から第7世代の新商品です。
新製品は、氷上性能を14%向上、雪上性能を3%向上させたとのこと。
ヨコハマタイヤの公式サイトで公開されている性能表を見る限り、向上しているのは氷上性能だけのようです。
楽天の価格例です。
(2024年9月現在)
他のサイズの価格もこちらからお確かめください。
検索品名: iceGUARD7 iG70 195/60R15 88Q
ダンロップ WINTER MAXX 03
2020年6月30日発表。
現行主力商品です。
住友ゴム工業の「WINTER MAXX 03(ウインター マックス ゼロスリー)」
2016年以来4年ぶりの新製品で、水膜にいち早く到達する新技術「ナノ凹凸ゴム」で除水効果を上げ、氷との密着性を高める「液状ファルネセンゴム」を組み合わせることで、従来品以上の効き長持を実現したとのこと。
圧雪アイスバーンやミラーアイスバーン、ブラックアイスバーンなどが発生する危険な冬道でも安全かつ安心して走行できるとされています。
楽天ではこちらです。
(2024年9月現在)
検索品名:ダンロップ ウインターマックス03 WM03 195/65R15 91Q
ダンロップ WINTER MAXX 02
2016年発売
一つ前のモデルですが今でも現行商品です。
住友ゴム工業の「WINTER MAXX 02(ウインター マックス ゼロツー)」
安くなっているのでこの選択もありかと思います。
楽天ではこちらです。
(2024年9月現在)
検索品名:ダンロップ ウインターマックス02 WM02 195/65R15
2023年の新製品 ダンロップ SUV用スタッドレスタイヤ GRANDTREK XS1
楽天の参考価格
2024年9月
検索品名:ダンロップ GRANDTREK XS1 215/70R16 100/97N
形状から見ても本格的なSUV向けのタイヤのようですね。
トーヨータイヤ オブザーブGIZ3 2024年最新モデル
2024年発表の最新モデルです。
乗用車向け全68サイズ。
SUVサイズも新たにラインナップ。
新たなパターン設計と新コンパウンドが路面への密着性を高め、アイス性能をより強く、長くキープとのことです。(公式サイトより)
楽天市場の参考価格です。
2024年9月
検索品名:トーヨータイヤ オブザーブGIZ3 195/65R15
新製品なのに意外と安いです。
おすすめです。
トーヨータイヤ OBSERVE GIZ2
一つ前のモデルです。
2020年7月14日発表
トーヨータイヤの乗用車用スタッドレスタイヤ「OBSERVE GIZ(オブザーブ ギズ)2」
実に6年ぶりの新製品でした。
シャーベット状のウエット路面やアイス路面などが混在する冬季の日本の路面状態を考慮して開発された新しいスタッドレスタイヤで、ゴムの経年変化による氷上での摩擦力低下を抑制、アイス路面での性能が長持ちするようにも配慮したとのことです。
NEO吸水カーボニックセルの効果で吸水性能を有するゴムを使用。吸着クルミゴムを採用とのことでトーヨータイヤのポリシーは継承しています。
楽天市場での価格例です。
(2024年9月現在)
検索品名:トーヨータイヤ OBSERVE GARIT GIZ2 195/65R15 91Q
グッドイヤー アイスナビ8 2021年登場
日本グッドイヤーの「ICE NAVI 8(アイスナビ エイト)」
2021年8月2日発売。
サイズは145/80R13 75Q〜275/35R19 100Q XLの全69サイズ。価格はオープンプライス。
アイスナビ8では、シリーズ初の左右非対称パターンを採用し、アイスナビ7に比べて氷上性能が大きく向上しているそうです。
加えて雪上性能やロングライフ性能の向上もすすみ、極小分散シリカと新たな軟化剤の使用により柔軟性の持続も向上した製品だそうです。
アイスナビ6の時代にVWゴルフで使ったことがあります。とてもしっかりした好印象の感触でアイスナビもいいなと思ったことがありました。
楽天の価格例です。
(2024年09月現在)
検索品名:195/55R16 87Q 16インチ グッドイヤー アイスナビ8
グッドイヤー ICE NAVI 7
アイスナビは2021年にアイスナビ8が出たので一つ前のモデルになりました。
発売開始:2017年9月
グッドイヤーICE NAVI 7です。
日本でアイスナビが誕生して20年。氷上ブレーキ性能を7%向上させたとのことです。やわらかすぎず、しっかりとした走行感があって好ましいです。積雪路や凍結路も安心して走れました。
楽天の価格例です。
(2024年9月現在)
検索品名:195/65R15 91Q グッドイヤー アイスナビ7
2016年6月にグッドイヤーと住友ゴムは業務提携を解消しましたが、グッドイヤータイヤのコンセプトは大きくは変わっていないようです。ヨーロッパ・北米向けへの転換は今のところありません。
ちなみにヨーロッパのウィンタータイヤは、バイキングスノーテック2などが有名ブランドですが、国産スタッドレスと同等の性能を有しているようです。
北米は主にオールシーズンタイヤがよく使われているようですね。オールシーズンタイヤでは、凍結路は期待しないほうがいいと思われます。
ミシュラン X-ICE SNOW(エックスアイス スノー)
2020年6月30日発表。
現行主力商品です。
日本ミシュランタイヤの「X-ICE SNOW(エックスアイス スノー)」
3年ぶりの新製品。北海道でテストを実施し新しいコンパウンドとトレッドパターンの採用により、従来品の「X-ICE 3+」で定評のあったトータルパフォーマンスをさらに向上させたとのこと。
ロングライフ性能の向上。トレッド面に表出してエッジ効果や雪中せん断効果を発揮する微細な穴を、より大きく、より不均一な形状とし、氷上性能と雪上性能も高めている。
このコンパウンドをトレッド面の溝底の深さまで使用。タイヤが摩耗しても表面に穴や凹凸が生成され続け、またトレッドブロックがしなやかさを保つことで、高い氷上・雪上性能を持続するということです。
一種のラッセルパターンなので、前進はよくても後進にはやや弱いかも。
楽天の価格例はこちらです。
(2024年9月現在)
検索品名:195/65R15 95T XL ミシュラン エックスアイススノー
ピレリ ICE ZERO ASIMMETRICO(アイス・ゼロ・アシンメトリコ)
2022年6月10日発表。
コンパクトカー、中・大型セダン、ミニバン、SUVに向けたスタッドレスタイヤのNEWモデル「ICE ZERO ASIMMETRICO(アイス・ゼロ・アシンメトリコ)」の製品。
日本の非常に厳しい冬のニーズに対応するために開発され、冬季における安全で快適なドライブのために、降雪地域に住むコンパクトか らミニバン、SUV までの幅広い車のドライバー向けて設計されたという。
左右非対称のいい感じのトレッドパターンですね。
楽天市場の価格例
(2024年9月現在)
検索品名:195/65R15 91T ピレリ アイスゼロアシンメトリコ
性能的には以前のアイスアシンメトリコは好評でしたから、こちらもおすすめできると思います。
雪道を主とされる方は、アイスゼロアシンメトリコを、乾燥路を主とされる方はソットゼロ3をおすすめします。
2015年に中国化工集団が伊ピレリを買収しています。今のところ製品は変わっていないようですが、中国製品がいつまで信用できるのかは不明です。
ナンカンタイヤ AW-1とICEACTIVA WS-1
ナンカンタイヤは台湾製です。
輸入タイヤの中で一番売れている銘柄です。
スタッドレスとしては以前からESSN-1が評判でしたが、2018年に進化させたモデルとしてWS-1が発売され、さらに2020年にAW-1(エーダブリュワン)が登場しました。
販売開始
AW-1:2020年(オートウェイ専用モデル)
WS-1 ICEACTIVA:2018年
AW-1は、ナンカン史上最高スタッドレスでAUTOWAY専用モデルです。
積雪路は国産と変わりないが凍結路は国産より劣るという口コミが多いです。また、寿命も3シーズンほどと考えた方が良いかもしれません。
普段は雪が降らない地域の方には良いかと思います。
オートウェイタイヤ専用モデルとのことですが、楽天にもありました。なお、評価についてはまだ記録されていませんが、ESSN-1より良いというのなら、それなりに良いタイヤと思われます。
なお、AW-1とWS-1の違いは情報不足でよくわからないのが実情です。トレッドパターンも違います。
どちらかを選ぶのなら、新しいAW-1の方を選んだほうがいいかと思います。
楽天市場での価格例です。
(2023年9月現在)
4本セットがありませんでした。
1本の価格です。
検索品名:ナンカン AW-1スタッドレス 195/65R15
検索品名:ナンカン 195/65R15 91Q ICEACTIVA WS-1 WS1 スタッドレスタイヤ
怖いブラックアイスバーン
冬季の降雪期に一番怖いのは、次の道路ではないでしょうか。
1.ブラックアイスバーン
2.氷点下の朝、通行車両のスタッドレスタイヤの空転によって、表面がツルツルになった凍結路及び圧雪路
タイヤの引っ掛かりがなく、ブレーキをかけても滑るだけ、発進しようと思ってもタイヤが空回りするだけという怖い状態です。
これらに効くスタッドレスタイヤは、正直言ってありません。タイヤチェーンがまだ効きます。
できるだけスピードを抑えて、スタッドレスのグリップを感じながら走行するのが最強の安全対策です。
スタッドレスタイヤの選び方は次のページをご覧ください。
スタッドレスタイヤの選び方